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中でも、協議会活動を主導し、積極的に新日本様式を製品に反映しているのがパナソニックだ。パナソニックに取材を申し込んだところ、新日本様式研究のブレーンである植松豊行・首席審議役(デザイン担当)がインタビューに応じてくれた。


―新日本様式とは伝統を生かすこと?


 「日本の伝統的な美意識を先端技術で具現しようというものです。例えば、ヤマハのデジタル・バイオリンはデジタル技術の具現化ですが、ハンドメイドのアナログ的な印象を与えます。TOTOの便器は日本独特の清潔に対する意識を取り入れているし、トヨタのクラウンは日本刀のラインを生かしています」


―日本的なものは世界の市場で通用する?


 「できるかどうかではなく、マスト(must)の問題。新日本様式を世界で通用させられなければ、日本人1億2000万人を食べさせていけません。ハイテク製品は、技術さえあれば、日本で作っても中国で作ってもまったく同じ。原価が安い場所で生産すればいいのであって、日本国内に工場を作らなければならない理由はありません」


―製造業が海外に流出しないよう引き留めようという戦略?


 「そうです。物価が高い日本国内に製造業を引き留めておくには、日本でなければ不可能なもの、日本国内でしかできないものを作らなければなりません。そうすれば雇用も生まれ、1億2000万人が生活していけます。それこそがまさに新日本様式の戦略です」


◆あんパンから「アンパンマン」を生み出す国


 京都は、街全体が豊かな歴史コンテンツにあふれる「大河小説」のようなところだ。文化財一つ、建築物一つにも味のあるストーリーが添えられ、その魅力を最大限生かしている。京都での取材の合間に、「哲学の道」という観光コースに立ち寄った。ただ、その名前に魅かれて行ってみたのだが、素朴で風情のある小さな散歩コースだった。著名な哲学者の散歩道だったということで、そうした名前がついたそうだ。だが、「哲学の道」でなかったら、スケジュールに追われている旅行者たちがわざわざ時間を割いて立ち寄るだろうか。日本人はストーリーを発掘し、魅力的に見せる天才だ。


 日本の大衆文化はなぜ強いのだろうか。取材の間ずっと抱いていた根本的な疑問は、京都精華大学の牧野圭一マンガ学部長に会ったとき、解けた。牧野学部長の説明は簡単で明確だった。日本は唯一神社会でないため、自由な発想が可能で、マンガ・キャラクター・ゲームといった大衆文化が豊かになったというのだ。


 「日本はあらゆる事物に神がいるという“やおよろずの神”の国です。石にも、木にも、川にも、水にも神がいると信じています。森羅万象に人格と生命を吹き込み、自由自在に擬人化します。あんパンから“アンパンマン”というキャラクターを生み出すのが日本です。だから、あらゆるキャラクターが生まれ、(大衆文化の)ストーリーが豊かになるのです」


東京・京都=金正薫(キム・ジョンフン)経済部部長

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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